| 014 ヨーガンレールのスツール
ヨーガンレールの展示会の案内が毎回送られてきます。「これは面白そうだなぁ。」と思うと彼の運河沿いの素敵なショールームに出かけて行きます。この「チーク材丸彫りのスツール」の案内をもらった時はいそいで博子と駆けつけました。案内状を見た時点でほしいと思ったんです。かなりの数がありましたがそれぞれ手彫りの一品もの、二つとして同じものがありません。そして選んだのがこの3脚なんです。ヨーガンレールさんのセンスは博子も僕も大好きなんです。これはタイだかインドネシアだか忘れてしまいましたが、どちらにしても東南アジアに(おそらく、これに近いものが)もともとあったものを彼がアレンジ、デザインして制作依頼したものだと記憶しています。会場にいらっしゃったヨーガンレールさんと少しお話することもできました。「仕上げはガラスのかけらで削るんだよ。」と話してくださいました。今では田舎のウチに置いてありますが彫刻作品のようなこの椅子があるだけで、部屋の空気が変わりました。
013 ファブリのボトル
海外に行くと必ずスーパーマーケットに寄る。スーベニアショップよりもずっと興味がある。今でこそパッケージデザインが仕事の主流になった僕だが、その前からおもしろいパッケージには興味があった。そんな商品を見つけるとつい手が伸びてしまう。これはミラノのスーパーで買った「ファブリ社」のボトル。ジャムよりもずっとゆるい果物のシロップ漬け、アイスクリームやヨーグルトのトッピングに使うモノだ。1905年創業のイタリアの会社でヨーロッパに絶大なるシェアを持っているという。後ろのはもちろんイチゴ、前の青いのがもっともポピュラーな「アマレーナ」、ワイルドチェリーだ。創業当時からかは定かではないが相当昔から変わらないパッケージなのだろう。好きだ。・・・最近知ったのだがこの「アマレーナ」日本にも片岡物産が輸入なさっている。

012 軒用L字
20年ぐらい前、女房と福島の喜多方に遊びに行った。今ではラーメンの町として有名だが「蔵の町」でもあり、そんな町並みが見たくて出かけたのだ。何処へ行ってもそこに古市が立つなら覗いてみるし、そうでなくても古道具やがあると入ってしまう夫婦なのだ。そんな古道具やで見つけたこれは、家の軒を出すのに下から支える金具、実際喜多方の町で使われている家を何軒か見た。鉄の鋳物でグリーンに塗装されている。完全に「日本のアール・デコ」をしているので1920〜30年代頃のデザインだろう、美しい。・・・・・最近中目黒を散歩していて使っている家を発見してしまった。その時代日本全国で使われていたモノなのかもしれない。
011 オイルポット
80年代にニューヨークのフリーマーケットで手に入れたと記憶します。初め園芸用のじょーろかと思ったのですが聞いてみるとガソリンステーションか修理工場で使っていたオイル補給用のものだと教えてもらいました。そう言われて中をのぞいてみると底の部分が内側に円錐状に出っ張っていて、ポット内にオイルが残らないようになっていました。正面から撮ったので分かりにくいですが本体は上から見ると楕円形をしています。強度を増すための4本の溝がプレスされています。ハンドルが円弧になっているのは持ち位置をずらして最後まで注ぎやすくしたのでしょう。機能を追求した結果、こんなに美しいカタチになった良い例ではないでしょうか。 |