小(?)説「ラウラの場合」---------------ラルラの父親が解雇されて一家は窮地にたたされた。意気消沈の父親、なんとか家計を支えねばならぬと農園主に収穫期だけの仕事ではなく、なんでもするから手伝わせてくれと嘆願した母親、ラウラもせめて高校は卒業しようと、学校の終わったあと駅のそばのカフェでアルバイトを始めた。そのお店は最近出来たセガフレード・ザネッティーという赤い内装のお店だった。ラウラの美貌に一目惚れをしたその店のマネージャーはなにかと彼女にまとわりついた。休憩の時間にこんな話しをした。「社長のジュリアーノさんはね。むかし商社の非鉄金属部に勤めていてさ、アメリカのシアトルに出張したんだってさ。仕事の後に先方の人がとある喫茶店に連れて行ってくれたんだってさ。それがさ、スターバックスだったんだよ。気が付けば町中にそのお店がたくさんあってさ、どの店も繁盛してたんだって。社長は思ったわけよ。いつかこんなお店をやるのもいいかもと。」   
(ひょとしたら)つづく {これはフィクションでありデタラメである}