男の子ってなぜだかわからないけど、ナイフやピストルが好きだ。(最も僕は腕力もないし、暴力は大嫌いなんだが)少年時代には、だれもがやるように「肥後の守」で小枝を削って刀(?)などを作った記憶がある。それでも、とことんぶきっちょの僕、器用な兄貴のようにはいかなかった。80年代の後半、ちょっと良い切り出しナイフをハンズで買った。さっそく、街路樹の枝おろしの小枝を拾ってきて、削ってみた。あの頃と同じようにおもしろかった。そして、あの頃よりも少しうまく削ることができた。削ったままの白木の状態はあまり趣味じゃなかったので、サンドペーパーでつるつるにして、着色して、ニスを塗った。細かいサンドを数回、かけては塗り、かけては塗り、てかてかの光沢に仕上げた。10本程作ったそれを見た友人が「おまえ、それをもっと作れよ。クリスマス頃に大阪のギャラリーで二人展やろうぜ。」その友人の名前は武田秀雄、大学の同期のヤツだが、大英博物館で個展を開いたほどの大物アーティスト、そんな風に声をかけてもらえたのがうれしくて、半年後のクリスマスにむかって、暇を見つけては木彫りに励んだ。宮本武蔵になった気分だった(?)。二人展までには100本作った。 |