ドイツの出版社が作った「JAPANESE GRAPHICS NOW!」という本に我が社の作品が掲載されて、全世界で発売されてから世界からのコンタクトが多くなった。日本のグラフィックはどうも世界から「面白がられて」いるようだ。米国のデザイン紙への掲載依頼、ロシア、香港の雑誌へのそれ、スイス、ドイツ、ポルトガルの美大生からのビジネスインターンとしての来社希望、米国からの2件の仕事の依頼・・・・はなはだつたない英語によるコミュニケーションがちゃんと通じているとも思えない。インターンを引き受ける(余裕も気も)ないが「遊びに来るならウエルカムだよ」と、いつも答えていた。・・・・・・今日はメキシコからのそんなお客さまがやって来た。アナーリア・ソロモノフという女性の方だ。彼女は学生では(もう)なくフリーでメキシコシティーで働いていらっしゃるのだそうだ。メキシコ人「ソロモノフ」!?○○○ノフというメキシカンの名前は???と思っていたら(案の定)ロシア系メキシコ人の方だった。2代前がウクライナからまずはアルゼンチンに移民、その後メキシコに移ったという。地球の裏表を飛び交った血筋は、東のはずれの小さな島のちらかったデザイン事務所のドアをノックすることなど、さして勇気のいる行動ではないのだろう。日本に、我が社に、どんな印象をもったのだろう?異文化コミュニケーションは楽しい。