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夜、友人と会っていた。食事をして、お茶を飲んで駄話しをした。「じゃあ。」と、いうことになると(クルマの僕はいつも)彼のアクセスのいい駅まで送っていってあげる。彼は京王線沿線に住んでいるのだ。「今日は神泉でいい?」と宣言して、渋谷発の京王線一つ目の駅シンセンのそばまでクルマを走らせた。・・・・・・・・・・皆様は、「東電OL殺人事件」を覚えていらっしゃるだろうか。一流会社のエリートOLが夜は娼婦として街に立ち、あげくに殺された事件、その舞台が神泉駅そば、円山町一帯だったのだ。(桐野夏生の小説「グロテスク」はこの事件をベースにしたもの、つい先日読み終えたところだった。)・・・・・送って行った友人は事件当時(1995)ここ円山町に事務所があった。「そうそう、あの時はすごかったよ。駅のそばで実際オレも(警官に)質問されたりしたよ。」「殺人の起きたビルも、例のお地蔵さんも知ってるよ。」・・・そんな話を聞いて(それらを)案内してもらわない僕ではない。・・・・・はい、これがそのお地蔵さん、その彼女が立ちんぼの基点にしていた場所だ。「彼女が数年間客を求めてその前に立ち続けた円山町のお地蔵様はいつか「泰子地蔵」と呼ばれて口紅を塗られ今でも花が添えられている。女性OLの参拝が後を絶たない。」なのだそうだ。 |
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